蓮如上人識語
〔本文〕 右この聖教は、当流大事の聖教となすなり。無宿善の機においては左右なく、これを許すべからざるものなり。 〔取意〕 この聖教は、わが浄土真宗本願寺の法流にとっ…
一、著者 親鸞の晩年常随の弟子であった唯圓房。(一二二二 一二八九頃) 二、著作年次 親鸞没後二十年頃(一二八〇~一二八九)か。…
唯信鈔という題号についての解説 『唯信鈔』といふは、「唯」はただこのことひとつといふ、ふたつならぶことをきらふことばなり。また「唯」はひとりといふこころなり。「信」は…
(1) ― 本文 ― そもそも、生死(無常・苦悩・迷い)を離れて仏の覚りを成就しようとするのに二通りの道があるといいます。一つには聖道門(釈尊の覚りを追体験しようとす…
岡西法英 人間であること 科学技術の進歩と経済の発展は急激な社会変動をもたらしました。かっての「家」も「家庭」も多くは崩壊し、「核家族」すら分解して単独世帯が増えてい…
阿弥陀如来の宿願は、一切諸仏からも見離された悪人を正機として、南無阿弥陀仏の名声を以て摂取不捨しようというものでした。 五劫思惟の果てに立てられたこの本願は、私たち…
因幡の源左の言葉 源左の発言をたどってみると、信心に裏打ちされた揺るがぬ視点、自由闊達な智慧を 感じます。これを親鸞聖人は「信心の智慧」と呼ばれました。 しかし、一方…