【後記】第一段 第三節

〔本文〕

 いづれもいづれも繰り言にて候へども、書きつけ候ふなり。

〔取意〕

 どれもこれも同じことの繰り返しではありますが、八箇条の異義について、その背景である自力の計らいと、所論の問題点についてさまざま論じました。心配のあまり書き記すのです。

〔私釈〕

 後記の第一段、異義を悲歎ずる後八条についての結びの文であると同時に、次に、真信編前十条についての後記を呼び起こす承上起下の一文ともなっている。