門徒総代会とそのテーマ

「各寺における門徒総代会とそのテーマ」      浄土真宗の利益

二○○○年五月 岡西法英

一、各寺における門徒総代会とそのテーマ

  • 全員出席で
  • 報恩講・祠堂経の前に、そして年の初めに戦略会議
  • 小矢部川の魚たちは水次第。組・教区・宗門次第で寺も。せめて総代は状況把握を
  • 同じことでも、総代が一致決議すれば方針になる。住職だけでは単なる「思い」
  • 総代会の主役はやはり総代、発議は総代からが理想
  • 住職の諮問機関ということの意味
  • 門徒の総代
     「門徒」の語義      元来は弟子をさす天台宗用語
         ・祖師親鸞聖人の直弟子    「真宗門徒」
         ・僧侶・寺族以外の一般宗門人「僧侶・門徒」「檀徒と信徒を門徒という」
         ・富山県では、当該寺院の檀徒を「門徒」という
  • 門徒総代は、聞法者の総代・僧侶寺族以外の寺院構成員の代表
  • 民主的運営の保証制度ということと、決議機関たる責任役員会における住職・寺族代表の優位の意味  宗教法人法の精神  (信の人は少数、疑いの人は多数、多数決は宗教の滅亡に繋がる)
     

二、現代真宗の時代的課題は「利益」

  • 江戸期の「行信論」(他力の信心の構造的理解)
  • 明治から近年の「浄土の実在に関する論」
  • 最近の「真宗は人間にいかなる生き方を開き、社会に何をもたらすのか。全人類的な社会の諸問題にどう応えようとするのかをめぐる論議」
  • 仏法は何のためにあるか。仏法のテーマとは何か
    医者は病気を治し、大工は家を建ててくれる。農家の親戚は米野菜をくれる。如来は私に何をしてくれるのか。何が「有り難い」のか。どう「死」を越えるか。
  • 生死出ずべきみち-人身受け難し・仏法聞き難し      帰依三宝
  • 後生の一大事      平生業成      仏法には明日ということあるべからず
    身を粉にしても